
今日は僕の誕生日。今年はいつにもまして特別な誕生日になる予感がする。もう少ししたらあの子が僕の家に来てくれるのだから。
あの子との出会いは、突然だった。学校の中庭で寝ていた僕の上に、空から天使が舞い降りてきたんだと思ったあの瞬間。
あの瞬間から僕は、あの子から目が離せなくなった。そして、僕の世界は変わったんだ。
いつも何にでも一生懸命で、時々僕は心配になる。人のために走り回って心を砕いて、いつか倒れてしまうんじゃないかな?
でも、そんなあの子だからこそ、僕は目が離せなかったんだ。花がほころんだような、あの子の笑顔を見るだけで僕は幸せになれる。
いつも気持ちが温かくなる。僕の名前と同じ「春」のようなあの子。
あの子の笑顔が曇らないように守ってあげたい。助けてあげたい。辛い時は一緒にいてあげたい。
そう思うと同時に、僕にだけ微笑んでいて欲しいと思うようになったのはいつからだろう?
この気持ちが「恋」なんだと気づくのに時間はかかってしまったけど…。
今より一歩でもあの子に近づきたいから、僕の気持ちを伝えよう。特別なこの日に僕の本当の言葉で…。
――不思議な感じや。こないドキドキするやなんて。
――どないして伝えよか、僕の気持ち。びっくりさせたら、堪忍な。
いつもお世話になっている学校の先輩・春人の誕生日パーティに招かれたアナタ。
ところが春人が誕生日パーティに招いたのはアナタだけだったのだ。二人っきりで過ごす特別な日。今まで他人や物に執着したことのない春人が、生まれて初めて気になったのがアナタだと聞いて…。おかげで、この気持ちが「恋」だと気づくのに時間がかかったと、優しく笑う春人はアナタに甘い囁きと共に関西弁で本音を告げる…。
そんなマイペースな王子様の愛をアナタにプレゼント――。