お義兄様が世界で1番っ
表紙 著者:月まつり
挿絵:しょうおとあや
発行:2006年7月
定価:900円(税込)
ISBN:4-89601-732-3 C0293 \857E




美形双子の愛は無限大! つ…ついに、3P!?
「三人で気持ちのいいことをしましょうか?」ファミリーレストランの店長・佐藤利津は、お客様から指名が入るほどの美青年。そんなある日、いきなり何者かにより拉致されてしまい!? なんと犯人は財団のトップとなり、麗しく育った義弟の双子・波瀬崎宏武と允武で! 「退職届は提出済み」「兄弟三人仲良く暮らしましょう」と利津に熱烈に迫ってきた挙句、窓には鉄格子がはめられ逃げられない。天使な悪魔の双子に迫られ、あわや3P!? 義兄弟ラブコメディ!!

 体中を優しく這い回る指先に甘い吐息が漏れる。
 感じる場所を数カ所同時に愛撫されると、体は瞬く間に熱を帯びて柔らかくなった。
「ん、ん……っ」
 固く勃起した雄に彼らの指が絡み、好き勝手に動き出す。
 先走りをすくい取るように撫で回す指。裏筋を扱く指。袋を弄び、時折会陰を刺激する指。
 允武と宏武の指は利津の敏感な部分をいやらしく弄んでは、彼の反応を確かめる。
「や…だ……っ……、二人がかりで……そんなとこ……っ……あっ」
 言葉は拒むが利津の体は素直に興奮した。
「義兄さんは……ここも好きですよね?」
 允武は利津の胸の突起の片方を指の腹で撫で回す。
「違う……っ……あ、ああ……っ」
「じゃあ、俺はこっちだ」
 宏武は反対側の突起を唇に含んで舌で嘗める。
 まったく違う刺激に、利津は体を震わせて喘ぐ。
「だめだ……って……そんな……」
 口では否定的なことを言いつつも、利津の体は義弟たちの前で快感に染まり柔らかく身悶えた。
 自分が奉仕するのではなく、ただひたすら淫靡に攻められる。
 一度セックスしただけで自分の感じるところがすべて分かるのか、双子の愛撫はこれ以上なく利津を悦ばせた。
「そろそろ、一度射精しておこうか? ねえ? 義兄さん」
 允武は利津の左耳に囁いて甘噛みする。
 宏武は薄く開いた利津の唇に自分の唇を押しつけ、胸の突起を愛撫していた舌で今度は彼の口腔を愛撫した。
「ん、う……っ」
 利津は宏武の体を抱き寄せ、より深く彼のキスを受け入れる。
「ずるいですよ、宏武」
 允武は唇を尖らせると利津の下肢に右手を伸ばし、後孔に指を挿入した。
「は…っ……、んん……っ……そこ……だめ……っ」
 利津は宏武から顔を背け、快楽の悲鳴を上げる。
「俺も気持ちよくしてやる」
 宏武も利津の下肢に右手を伸ばし、既に允武の指が入っている場所に自分の指を挿入する。
「あ……っ、バカ……っ……勝手に動く……な……っ」
 肉壁の中で、彼らの指が勝手に動く。
 そのたびに利津の雄は先端から蜜を滴らせた。
「も……だめだって……イク……っ」
「イケよ。見ててやるから」
「そう。僕たちがちゃんと見ててあげます」
 二人の義弟が見ている前で射精する。
 その羞恥心が利津の快感をより一層煽る。
「允武……指……やだ……っ」
「俺の名前も言って」
「あ……っ……宏武……こっち……こっちも……弄ってくれないと……俺……っ」
 利津のせっぱ詰まったおねだりに宏武は優しく微笑んで、彼の雄を左手で扱いた。
「じゃあ、僕はここを弄ってあげる」
 允武の左手は利津の袋をそっと包み、やわやわと揉む。
 前後を二人の指で激しく嬲られた利津は、背を仰け反らせて喘いだ。
「イク……もう……イク……っ!」
 利津の射精は何度も続き、視姦していた双子を悦ばせる。
「いっぱい出しましたね、義兄さん」
 允武は利津の頬にふわりとキスをした。宏武は愛おしそうに利津の残滓を指でたっぷりすくい取る。そして允武と協力して優しく彼の体を俯せにした。
「今度は義兄さんが、僕たちを愛してくださいね」
 達した開放感とけだるい快感に浸かった利津の頭は、彼らの言っている意味が分からない。
 だが腰を高く持ち上げられ生温かな液体を後孔に塗りつけられて、ようやく事態を把握した。
「宏武……っ!」
「大丈夫。ちゃんと優しくする」
 允武が見ている前で、利津は宏武の雄に貫かれる。
「や……っ」
「可愛い声で嫌がらないで。ほら、噛まないように銜えてください」
 そんなことはできないと言おうとしたとき、利津は肉壁の感じる場所を突き上げられて歓喜の声を漏らした。
 その時、口腔に允武の雄が挿入される。
「奥まで銜えなくていいですよ? そう……歯を立てずに舌を使う。……上手いですよ義兄さん」
 利津は目尻に涙を浮かべ、吐き気を堪えながら允武の雄を口に含む。
 なのに利津の雄は、萎えるどころか再び勃起し、ベッドシーツにいやらしい蜜を垂らした。
 義弟たちから与えられる快感に身を任せ、半ば流されるように嬲られ犯される。
 こんなこと、絶対におかしいと分かっているのに。
 後孔を貫かれながら唇を蹂躙されることに、利津は被虐的な快感を覚えてしまう。
「義兄さん……凄く感じてるだろ? この前より締め付けてくる」
 宏武は利津を突き上げながら上ずった声を出して、汗の滲んだ彼の背中や脇腹をくすぐるように愛撫した。
 触れるか触れないかの指の動きがたまらなくいい。
 利津は切なげに眉を寄せ、允武の雄に奉仕しながらくぐもった声を上げる。
「銜えていても感じるよね?」
 允武も嬉しそうな声を出して利津の髪を優しく掻き上げた。
 その通りだった。
 口腔にあるのは舌ではなく肉塊なのに、硬さと熱さ、ねっとりとした感触が気持ちよくてたまらない。頭の中を犯されているような気分になる。
 快感を感じることしかできなくなった義兄の体に、義弟たちはなおも愛撫を施した。
 胸の突起を乱暴に摘み、引っ張り、一回りも大きくする。
 筋肉質の胸を、指の痕がつくまで強引に揉みしだく。
 声を出したい。
 恥知らずな声を出して、いやらしく喘いでねだりたい。
 それができない利津は、激しく腰を動かして二人に快感を伝えた。
 だが彼らは利津の雄にはまったく触れず、彼の体を自分たちの蜜で染めることに集中する。
 双子は快感に潤んだ瞳で目配せすると、今までの優しい動きを激しいものに変えた。
 ベッドのスプリングが鈍い悲鳴を上げ、利津の体は允武と宏武に支配される。
 熱いくさびで体を貫かれるような苦痛と窒息感。
 それを乱暴に包み込む、嵐のような快感。
 モラルや常識なんて関係ない。彼らの熱を離したくない。
 ずっとずっと、感じていたい。絶対に離れたくない。
 体から滴る液体が自分のものなのか、それとも義弟たちのものなのかもう分からない。
 利津は歓喜の涙を零しながら双子に合わせて腰を動かし、舌を使った。
「全部……飲んでくださいね」
 そう言ったが早いか、允武は利津の口腔に射精する。
 宏武も低い声を上げて義兄の肉壁に精をたっぷりと放った。
「んう……っ」
 利津は驚いて、喉の奥に打ち付けられた熱いほとばしりを嚥下する。
 利津は允武の雄を口から離し、激しく咳き込んだ。
 宏武は満足げなため息をついて雄を引き抜くと、利津の後孔から溢れる吐精を見て微笑む。
「允武、初めてだっていうのに義兄さんに飲ませるな。バカ」
「だって、義兄さんの耐えている姿があまりに可愛らしかったから。つい、ね」
 允武は苦笑しながら、吐精と唾液で汚れた利津の唇を指で拭ってやった。
 感じすぎて頭がクラクラする。
 利津は腰を高く突き出した四つん這いのまま、獣のように荒い息を吐いた。
「このやろう……好き勝手……しやがって……っ」
 もっと激しく悪態をつきたいのに、言葉を発するたびに体が疼く。お預け状態のままでは頭がおかしくなってしまう。
「どう……すんだよ……っ……人の体を……こんなにしておいて……っ。責任……取れ……っ」
 利津はふらつく体をようやく起こし、允武と宏武に腕を伸ばして二人を抱き締めた。
「お前らが……ちょっかい出さなかったら……俺はこんな、こんな気持ちのいいこと……知らずに済んだんだ…っ。だから……責任……取れ…っ」
 せっぱ詰まった状態だと、つい本音が出てしまう。
「責任取れ」は、多分おそらく、いや絶対に、利津の放った愛の言葉。
 利津の腕に引き寄せられた双子はだらしない笑みを浮かべて何度も頷いた。
「当然です。一生かけて責任を取ります」
「おう。愛してるんだから、当然だ」
「も……お前ら……自分勝手……っ!」
 利津は双子を抱き寄せたまま、涙を零して鼻をすする。
「ええ。自分勝手ついでに、義兄さんをとことん愛してあげます」
「夜は長いからな」
「え? え……っ?」
 ベッドに仰向けで押し倒された利津は、いきなりのことに目を丸くした。
挿絵
 彼らは仲良く利津の性器に指を這わせる。
「気絶するまで感じてください」
「そういうこと」
 ちょっと待て、ちょっと待てーっ!
 今の一言ですっかり素に戻ってしまった利津は、微笑みながら迫ってくる双子を前にしてフリーズした。

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